近赤外線3バンドによる銀河の撮像とカラー合成
冬の天体観測は、目的天体が少ないのに対して、夜の時間が長いことから普段の観測が暇になります。
ということで、せっかくの望遠鏡とカメラでサイエンスとは関係ない天体をたまに撮影しています。
今回はくじら座にあるNGC1055銀河(10:34:48.498 +21:39:42.03)
各バンド(J,H,K)、12秒積分×5点ディザ×3setで撮像。
1次処理で2MASSとマッチングしてWCSを入れるのですが、まさかあまり星が無いのに入るとは思わなかった。(前日にもNGC2903を撮像しましたが3バンド全てWCSは失敗してました。)
1次処理が終わり、WCSが入っていれば、ds9でカラーオプションを使って3色合成をするだけです。
>ds9 -lock frame wcs -scale mode 99.5 -rgb -red K.fits -green J.fits -blue H.fits
これだけで3色合成できます。
あとは、各fitsにds9で平滑化をしていきます。
ボックスカー、トップハット、ガウシアンがありますが、
ガウシアンが今のところ綺麗に見えると個人的には思います。
平滑化の量も2~3辺りが自然に見えると思います。
あとは、イメージに保存でpngで保存するだけです。
fitsビュワーであるds9だけで合成したので、専門の画像編集ソフトのようなイメージは期待しないでください笑
最後に、ガウシアンで平滑化してもピクセルの粗さが気になるので、次はIRAFでビニングをしてみようかと考え中。